XX計画ひみつ超兵器セット01

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漫画家・永井豪氏の画業デビューから2017年で50年となる。

永井豪氏の類稀なるエスプリのもと生み出されたヒーローが、バンダイコレクターズ事業部によって新生の時を迎えた。それがダイナミッククラシックス(通称/D.C.)である。D.C.の特徴は、アニメーションで表現されたヒーローの形状と色彩を徹底検証し、現代の最新技術で造形する点にある。これまで両立することの無かった、アニメーション準拠の造型と超合金魂としてのプレイバリュー。それらを共に併せ持った初めてのシリーズなのだ。

D.C.は超合金魂を中心に、S.H.Figuartsなどバンダイコレクターズ事業部のカテゴリーを横断し、
最もふさわしいフォーマットで商品化が行われる点にも特徴がある。2017年1月発売のマジンガーZは超合金魂、デビルマンはS.H.Figuarts……時代を超えて愛される永井豪氏のヒーローが次々とラインナップ!!かつて少年だった大人へ贈る、D.C.の今後の展開に期待せよ!!



ゲッターロボ3形態の中でも特にスマートな陸戦・高速戦用の「ゲッター2」の姿を、劇中イメージを徹底追求して立体化。
左腕のゲッタードリルは回転可能、右腕のゲッターアームも自在に開閉し戦闘シーンのアクションを再現できる。


腰アーマーを換装すると、脚部の可動範囲が広がり、
よりダイナミックなポーズが可能。

両脚のフィンは、パーツの換装で収納状態も再現できる。



水中戦用でパワータイプの「ゲッター3」の姿を、劇中イメージを徹底追求して立体化。
特徴的な腕部は、劇中作画イメージのマッシブなアームと、フレキシブルに可動するジャバラ状アーム(機構特許出願済)の2種が付属。


下半身の履帯部分は軟質素材を使用しており、
回転可動する。

両肩に装備した2基のミサイルは発射ギミック付き。

超合金魂 GX-74 ゲッター1 D.C. 商品仕様

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『UFOロボ グレンダイザー』はシリーズの中盤において、いくつかの新展開が行われた。最も大きなものがダイザーチームの結成であり、ダイザーチームの中核を為すのがダブルスペイザーだ。ダブルスペイザーに乗り込むのは、かつてマジンガーZを操縦していた兜甲児で、スタイルはホバーパイルダーとブレーンコンドルを思わせる。

D.C.シリーズのダブルスペイザーは飛行状態、着陸状態を機首や翼の可動で再現しながら、グレンダイザーとのコンビネーションクロス(合体)を実現している。この合体は、ジェットスクランダー式であるため、一見大変シンプルに見えるのだが、機首のポジションという大きな問題点が存在した。映像作品どおりの合体だと、ダブルスペイザーの機首はそのまま頭部の後ろにある。しかし、その絵面をそのまま立体で再現すると、飛行ポーズを取る時に機首と頭がぶつかってしまうのだ。この矛盾を解決することが、ダブルスペイザーD.C.の課題となる。ちなみに2000年に発売された「超合金魂GX-04グレンダイザー」では、機首を可動させて上に逃がすアレンジを施していた。しかし、映像への形にこだわるD.C.シリーズは、そこに背を向けられない宿命にある。
かくして、様々な検討案が作られたのちに、ダブルスペイザーの機首を中心にパーツを交換することで結論となる。こうして映像作品通りの合体スタイルの再現を達成できたのだ。

※機能面の説明のため、CGと最終の商品が異なる場合があります。


映像作品の形状を優先したタイプ。機首がコンコルドのごとく前に折れて着陸状態に変化する。

合体用機首パーツにはグレンダイザーとの合体ジョイントが内蔵されている。


ダブルスペイザーの作業は、まずダブルスペイザーとしての理想的な形状を導き出すところから始まった。前野圭一郎(T-REX)氏が作成した設計データに、監修の越智一裕氏が映像作品上のサイズを想定したダブルスペイザーを書きこんでいる。

設定サイズのダブルスペイザーを設計データ上で合体させたもの。ダブルスペイザーはサイズを若干小さくしたBタイプ(下図)も用意されたが、いずれも機首がグレンダイザーの頭からはみ出していることがわかる。


ダブルスペイザーの合体ポジションを後ろにずらすことも想定された。しかし、そうすると合体時のシルエットが映像作品と大きく異なる現実が待っていた。

やがて、コンビネーションクロス用の機首を用意する結論に至った。これで映像作品のシルエットを保てるようになる。


越智氏によるダブルスペイザーD.C.の形状修正案(左)と彩色指定。映像作品の形状を優先したタイプは、これに則って作られている。

(文:五十嵐浩司/アニメーション研究家)

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グレンダイザーと合体する空飛ぶ円盤、それがスペイザーだ。スペイザーは機体内部にグレンダイザーを収納し、頭部と上半身以外を包み込む。まさにグレンダイザーと一心同体ともいうべき大型メカである。

超合金魂グレンダイザーD.Cの企画が立ち上がった時、スペイザーは必須条件として盛り込まれた。グレンダイザーにはスペイザーと合体することを考慮した関節可動、スペイザーにもグレンダイザーを収めるための機構が必要となる。そのため、グレンダイザーとスペイザーはほぼ同時に企画が進んでいった。

D.C.シリーズのコンセプトとして、映像により近いディテールとカラーリング、そして最新技術を用いた可動アクションが挙げられる。そういった観点から見た場合、グレンダイザーとスペイザーの合体は、単純そうに見えながらも実はハードルの高い作業となった。

スペイザーにグレンダイザーを収納する――それだけなら初代デラックス超合金グレンダイザー(1976年発売)が既にクリアしている。スペイザーを映像に近い形状に近づけて合体させる――超合金魂GX-04グレンダイザー(2000年発売)はそこもクリアした。しかし、本体とスペイザーとのボリュームを優先させるために大腿部を縮めている。2015年発売のスーパーロボット超合金のグレンダイザーは合体時に足の付け根を90度回転させ、膝を曲げるアイディアを導入した。

しかし、グレンダイザーD.C.は足を縮めたり、足の角度を変えたりすることなくスペイザーと合体させることを念頭に置いている。そこにはD.C.シリーズのコンセプトという揺るぎない信念があったからだ。かくてブラッシュアップにブラッシュアップを重ねた結果、たどり着いたのがスペイザーD.C.である!!

※機能面の説明のため、CGと最終の商品が異なる場合があります。


スペイザーの設計データ(決定稿)。まさしく円盤の形状をしている。


合体状態。グレンダイザーがしっかりと正面を向いている点にも注目してほしい。合体のために頭部関節にも工夫が込められているのだ。


合体アクション。スペイザーの後部が開いてグレンダイザーが収まっている。ブースター部が大きく 前にスライドする動きと、ヒザを少しだけ上にあげた状態はテレビアニメの設定資料に準じたものだ。


グレンダイザーとスペイザーのサイズ比較。円盤部分の直径は約180ミリ。スーパーロボット超合金のグレンダイザーとスペイザーと、ほぼ同じ対比とながら、足を伸ばしたまま合体することが出来る。また、サイズも二回り大きくなっている。


スピンソーサーとドリルソーサーも再現している。発射後の翼端は 青でペイントされる。


合体用のアダプターも付属。これはグレンダイザーがスペイザーの中をなめらかに滑る場面を再現するためのものだ。そしてデラックス超合金グレンダイザーの頃からの悩みのタネだった、腰の塗装剥がれを防止するためのパーツでもある。

(文:五十嵐浩司/アニメーション研究家)


兜甲児が駆るTFOも付属。窓にはクリアパーツを使用。

スペイザー・クロスは劇中同様にグレンダイザー(別売り)を収納可能。
専用のアダプタでスムーズな合体を実現!


ダブルスペイザーは2種類の機首を用意。劇中の設定に合わせた可動する長い機首、そしてグレンダイザー(別売り)とコンビネーション・クロスする際に頭部の干渉を避けるための短い機首との選択が可能。


専用台座が付属。グレンダイザー(別売り)に付属の台座との組み合わせも可能。

※「超合金魂 GX-76 グレンダイザー D.C.」は別売りです。

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グレンダイザーを強化するために作られた、ダブルスペイザーに続く新型スペイザー。それがマリンスペイザーとドリルスペイザーである。
マリンスペイザーは水中用、ドリルスペイザーは地中用にそれぞれ特化した機能を持ち、グレンダイザーの活動範囲を広げることに成功した。
マリンスペイザーには牧葉ひかる、ドリルスペイザーには兜甲児、のちにグレース・マリア・フリードが搭乗。
ここにデューク・フリードをリーダーとするダイザーチームが結成されたのである。




マリンスペイザーは翼の伸縮とマリンカッターの取り外しが主なギミックであり、立体化はスムーズに進行している。
ただし、色指定に難関があった。テレビ放送当時の設定資料では、尾翼付け根の後方が判別できないのだ。
実際、その部分に関しては各話のスタッフ任せだったようで、映像では塗り分けが統一されていない。
D.C.は、最終的に後期オープニングの彩色をベースにすることで最終決定がなされた。


前野圭一郎(T-REX)氏による、マリンスペイザーの設計用3Dデータ。この時点ではまだ噴射口が作られていないが、最終的にドリルスペイザーとともにダブルスペイザーと同じ形状で造形されることになった。

マリンスペイザーとグレンダイザーの合体。 翼は本体側に引き込まれる。


監修の越智一裕氏による色指定。操縦席にはクリアパーツを使用している。尾翼付け根の後方は、後期オープニング準拠で本体と同じ色(F1) となる。



一方のドリルスペイザーに関しては、様々な試行錯誤が行われている。
まず最大の特徴となっている二本のドリルは合体前の収縮ドリルに伸長ドリルを被せる方式、もしくはスライド式の提案などが行われたが、 結果D.C.シリーズの“アニメ形状の再現”というテーマに沿って、ドリル自体を換装する方法が採用されている。
また、左右にある履帯の車輪は固定式となった。GX-04グレンダイザー用のドリルスペイザーの車輪は回転式だが、そのために設定と形状が違っている。
ドリルスペイザーD.C.は設定の形状を重視するために、あえて回転を無くしているのだ。


ドリルのギミックについて提案された2案。結果換装式が採用となった。

ドリルを換装式にした設計データ。履帯は設定どおり、左右から車輪が見える独特の形状を再現している。


ドリルスペイザーとグレンダイザーの合体状態。この時点では頭部がドリルにぶつかることはまだ想定されていない。

ドリルミサイルは発射時の螺旋形となったパーツも 付属する。


続いてグレンダイザーとの合体である。GX-04グレンダイザーと同様、合体時にグレンダイザーの前腕を取り外す。
しかし、そのままの形状では合体時に頭部が機体にぶつかってドリルの間を通らない。GX-04グレンダイザーの場合は、合体時に首を捻ることでドリルと ドリルの間を通していた。しかし、D.C.では別のアプローチが試みられている。
最初に提案されたのはドリルを前に引き出して跳ね上げるというパターン。しかし、これは映像の合体シークエンスと大きく変わりすぎるということと、引き出した時に隙間が大きく出てしまうということでNGとなる。
次に考えられたのはドリルを左右にスライドさせるというもの。これにより、グレンダイザーとの合体時がスムーズに再現でき、またドリルスペイザーを背負って立つグレンダイザーの姿も再現できるようになったのだ。



ドリルをスライドさせ、上に跳ね上げるパターン。立体としての解釈としては面白いが、D.C.としては違和感がある。

ドリル基部がスライドするパターン。背中の固定ジョイントも前後に可動させることでよりスムーズな合体を実現している。


越智氏による色指定。垂直尾翼上のスパークボンバー発射部分が黒のクリアパーツで指定されていることがわかる。


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