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魂の骨格 [魂の骨格] 15年目のS.I.C. 安藤賢司&五島純 スペシャルインタビュー

魂の骨格 15年目のS.I.C. 安藤賢司&五島純 スペシャルインタビュー

石ノ森章太郎氏の生み出したキャラクターに、造形界を代表するクリエイター・竹谷隆之&安藤賢司の両氏による「造形美」を加えることで、独自の魅力を放つフィギュアシリーズ『S.I.C.』。
今回の「魂の骨格」では『S.I.C.』シリーズ15周年を記念し、その原型製作の最前線で活躍する原型師のお二方をゲストにお迎えし、お話を伺った。原型製作の作業行程から、現在ヒット中の『仮面ライダーオーズ/000』シリーズ、そして最新作の『新1号』や今後のラインナップについて……などなど、いつにも増して盛り沢山でお届けしよう!

S.I.C.原型製作の現場 ~『仮面ライダーオーズ/000』シリーズはいかにして生まれたか

安藤賢司  

――『S.I.C.』の原型は、何人くらいで製作しているのですか?

安藤:今は僕らと中島(健一)くんの3人に、デジタル担当の伊藤さんを加えた4人体制ですね。デジタルは今のところ色付けなどがメインですが、今後は比重が増えてくると思います。実際の作業工程としては、例えば……僕がまず右腕を作って、それを渡して「左腕をお願いします」という感じですね。

五島:「3日後に下さい」「3日ですか……」みたいな(笑)。純粋に手作業なので、手が空いている人間ができることをやる。

安藤:それで上がってきたものを見て「う~ん、違うな……」とか言いながら、僕がまた直し始めたり(笑)。片方だけだと違和感がないのに、左右が揃うと「何か違う」ということがある。まあ立体の場合、そこは面白い部分でもあるんですけど。

五島:基本的には、その繰り返しですね。あまりにも直しが続くので、安藤さんの近所に引っ越してしまいました(笑)。

――現在展開中の『仮面ライダーオーズ/000』シリーズは、かなり好評ですね。

安藤:以前の『S.I.C.』シリーズは「パーツ換装で別キャラにもなる」というギミックが主流だったのですが、「どうせ2体買うので、換装はあまり必要ない」という熱烈なファンの皆さんの声も多く(笑)、最近はそのギミックは廃する方向になっていました。そういう流れの中で、『オーズ/000』では換装に代わるプレイバリューとして、「オーズの手足が変化する劇中の描写」を差し替えパーツで再現することにしたんです。ただこれに関しては、正直かなりドキドキでした。  劇中のエフェクトは一瞬しか出ないものですし……そもそも「バッタ足のヒーローフィギュアって、どうなの?」という問題もある(笑)。だから第1弾の『タトバ コンボ』が発売されるまでは内心冷や汗ものでしたが、概ね好評だったようで安心しました。

S.I.C. 仮面ライダーオーズタトバ コンボ

S.I.C. 仮面ライダーオーズ シャウタ コンボ

五島:ネットなどでは、褒め言葉の意味で「グロい」と評されてましたね(笑)。

安藤:「『オーズ/000』がモチーフだから受け容れられた」という面も、大きかったと思います。『シャウタ コンボ』もかなり大変なことになってましたけど……。

五島:タコ脚の下半身パーツだけで、フィギュア本体よりも重いですからね(笑)。

安藤:その前の『仮面ライダーW』シリーズは「ボディを共通にする」などの制約もあって、元のデザインにそれほどアレンジを加えていないんです。そういう意味では僕の中でも少しフラストレーションが溜まっていましたし、『オーズ/000』は「アレンジが多めでも大丈夫かな?」という雰囲気もありましたね。作っていて楽しかったですし、非常に良いタイミングで巡り合えたと思います。

――特に人気の高かった『タジャドル コンボ』は、魂ウェブ限定の『ロストブレイズver.』も発売されました。

安藤:あまりにもすぐに売り切れてしまったので、欲しい人全員に行き渡るようにするにはネット受注の方が良いだろうという判断ですね。で、「どうせならパーツを変えて、最終回バージョンにしよう」と。

S.I.C. 仮面ライダーオーズ タジャドル コンボ(ロストブレイズVer.)  

五島:『タジャドル』はある意味アンク付き」ですし、女子人気も高いですからね(笑)。ちなみにネットでは、『ガタキリバ コンボ』を8個買った猛者もいました。僕らだってそんなには持っていないのに(笑)。

――今後の『オーズ』シリーズについては?

安藤:基本的にはバンダイさん次第なのですが(笑)、おかげ様でウヴァも大変好評だったようなので、まだしばらく続くと思います。個人的には「ウヴァが出て、アンクが出てないのはどうなのよ?」と思う部分もありますし(笑)、今後の展開にご期待ください!

 

S.I.C. ウヴァ

ジオラマの魅力 ~『S.I.C. HERO SAGA』

S.I.C.HERO SAGA

――続いて、『月刊ホビージャパン』誌にて連載中のオリジナルストーリー『S.I.C.HERO SAGA』についてお聞きしたいのですが……?

五島:『HERO SAGA』のディオラマ製作作業に関しては、主に僕がメインでやっています。

安藤:新しいキャラのデザインや造形は基本的に僕がやっていますが、後はほぼお任せですね。『HERO SAGA』は楽しいお仕事なので自分でやりたいんですけど、どうしてもS.I.C.の原型製作を優先しなければいけないので……。

五島:原型製作が「チマチマした緻密な作業」だとしたら、ディオラマは「勢いでドーンとできる作業」なので、やっていて楽しいんです。

  五島純

安藤:例えば瞬間接着剤を使うとしたら、原型は「爪楊枝の先に付けて、チョンチョンと少しずつ使う」感じなんですけど、ディオラマの場合「大き目のビンをそのままひっくり返して、そこに硬化剤をドバーッとかける」イメージですね。煙がムワッと出てきて「楽しいな~!」みたいな(笑)、発散できる作業なんです。

ジェネラルシャドウ  

五島:後は、普段は作れない怪人を作れるのが嬉しいですね。

安藤:五島さんは、怪人大好きなんで(笑)。僕はバイクが好きなので、本当は全てのライダーマシンを作りたいんですけど、なかなか機会がなくて……。だから「魂ネイション」などのイベント用に作るときは、かなり力が入りますね。

五島:イベント搬入当日の明け方まで作っていたりします(笑)。

――『HERO SAGA』のディケイド編では、カブトローも登場していましたね。

五島:あれは僕の手が回らなくて、ピンチヒッターとして松宮誠一さんにお願いして作ってもらいました。

安藤:デザインしたのは僕ですが……昔『仮面ライダーSD ぶっとびライダーSD』という食玩があって、それのデザインを参考にしています。

五島:あれは、元ネタが分かり難かった(笑)。

――未発売のバイクを見ると、ファンとしては製品化への期待が高まります。

安藤:「製品化して欲しいな」という想いを込めて作っていますし、ある意味「原型師サイドからバンダイさんへのプレゼン」的な意味合いもあります。「これ、原型あるよ?」とか言いながら(笑)、チャンスがあればねじ込んで行きたいですね。

  ライダー大戦での未発売バイク

15周年『仮面ライダー新1号』と、S.I.C.の未来

S.I.C. 仮面ライダー新1号

――最新作の『新1号』についても、お聞かせ下さい。

安藤:『S.I.C.』15周年を迎えての、原点回帰的な意味合いが強いアイテムですが……個人的な目論みとしては、当初は「40年後の新1号」を表現したかったんです。

――「40年後」とは?

安藤:「本郷猛が40年間戦い続け、今も平成ライダーたちと共に最前線で戦っている」という設定で、立体化したかった。だとしたらメンテナンスも当然自分でやっているだろうし……例えば、倒した怪人のパーツを流用したりしながら、独自にパワーアップしているかも知れない。ただ「さすがにそれはやり過ぎだろう」ということで、様々な意見をまとめた上で現在の形に落ち着いた感じですね。

 

五島:これはこれで、かなり思い切ったデザインになったと思います。

S.I.C. 仮面ライダー新1号

――『カブト』シリーズの新作「ザビー」も発売が発表されましたが、その後は昭和ライダーのリニューアルに突入?

安藤:僕は昭和ライダーでは旧2号が一番好きなんですけど……実は旧2号も無可動のものしか発売されていないので、次はそれにチャレンジしたい。改造サイクロンとのセットも、良いかも知れませんね。名前に「改造」が付いているから、かなり好き勝手にアレンジできそうだし(笑)。

五島:僕はかなり前から『キョーダイン』が欲しいんですけど、今の流れだと難しいかも知れない(笑)。

S.I.C. 仮面ライダーザビー

 

安藤:毎回その時点でのベストは尽くしているのですが、時間が経って自分の中で気持ちに変化が生まれたアイテムはやっぱり作り直したいですし……関節ギミックの問題もありますからね。ボールジョイントのものはそのまま再販するわけにも行かないでしょうし、せめて関節だけでも入れ替えてあげたい。古くからのファンの方は初期のアイテムも「あれはあれで好きですよ」と言って下さるんですけど、世代も代わってきていますし、やり直しの機会があれば嬉しいですね。シリーズが15年間続いたのはひとえにファンの皆さんのおかげですし、その期待には応えつつ今後も続けていければと思います。

『S.I.C. HERO SAGA』写真撮影/スタジオアール

 

安藤賢司氏&五島純氏が選んだ『S.I.C. HERO SAGAベストセレクション』をS.I.C.15周年特設ページにて公開!!

安藤賢司

 
原型師
安藤賢司
1963年、神奈川県生まれ。竹谷氏と共に、『S.I.C.』シリーズのメイン原型製作を担当。近年は『TIGER & BUNNY』のメカデザインや『ガッチャマンクラウズ』のスーツデザイン(中北晃二との共同)などのデザインでも活躍。

五島純

 
原型師
五島純
1973年、静岡県生まれ。各種『S.I.C.』シリーズの原型製作の他、フリーの原型師として様々なメーカーで活躍。また「月刊ホビージャパン」にて連載中の『S.I.C.HERO SAGA』では、ディオラマ製作を担当している。

S.I.C.

 

造形界のトップクリエイター竹谷隆之氏、安藤賢司氏による、「デザインの美しさ」「造形技術の巧みさ」といった、芸術美に焦点を当てたフィギュアシリーズ。「ニューマテリアル」「ハイクオリティ」「プレイバリュー」「オリジナリティー」の4コンセプトを共存させ、キャラクターフィギュアの新しい概念を構築した。

© 石森プロ・東映 © 2010 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映

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